歯周病や虫歯、事故などで歯を失ってしまうと、噛み合わせが悪くなったり、しっかり噛めなくなります。
抜けた歯の周りの骨が徐々にやせ細って周りの健康な歯まで傾いてしまったりするほか、見た目が気になって自然に笑えなくなったり顔の輪郭が変わる、あるいは発音がしづらくなったりといった様々な症状が出てきます。
その歯を失った箇所の顎の骨にチタン製のネジ(人工歯根)を埋め込んで、その上に人工歯を取り付けて歯の機能を取り戻す治療法が「インプラント治療」です。
顎の骨にしっかりと固定されるので、入れ歯やブリッジといった他の欠損治療に比べてよりご自身の健康な歯と同じような噛む力を手に入れることができます。
インプラントは、抜歯後の歯のない部分に人工歯根を埋め込む治療法です。インプラントの多くは3つの構造を持っています。
フィクスチャー(歯根部)、アバットメント(連結・支台部)、人工歯(上部構造)の3つです。例外としては、フィクスチャーとアバットメントが一体化した1ピースタイプの上に人工歯という2つの構造があります。
詳しく見る
実はインプラント本体は人体の骨に埋め込むネジの部分の事を言います。現在使われているインプラント体のほとんどがチタン製でできており、チタンと人体の親和性が高く、骨とくっつく性質を持っています。
(※このことをオッセオインテグレーションと言います。)
近年、インプラント治療が世界でのスタンダードな欠損歯治療として盛んになり、様々なインプラントメーカーにより、日々、高機能なインプラント体が開発されています。
長さは6〜17ミリ、太さは3.0~7.0ミリ、上顎骨・下顎骨の状態を見てフィクスチャーのサイズを選択します。歯根部ができたら、その上にアバットメント(連結・支台部)を装着します。
素材にはチタンまたはチタン合金を使用しています。
フィクスチャーは歯根となる部分で、主な形状は円錐、または円柱のネジ型です。フィクスチャーは歯槽骨に埋め込むのですが、ネジ型だと外れにくく、骨との結合に適しています。このフィクスチャーが安定しないと、インプラント全体が安定しないので、とても重要な基礎部分になります。素材はチタンかチタン合金で、腐食による劣化はありません。また、金属アレルギーを起こす心配が殆どない素材です。
インプラントには「1ピースタイプ」と「2ピースタイプ」と呼ばれる2種類の構造のインプラントがあります。
「2ピースタイプ」と呼ばれるタイプの物はこの部分がインプラント体と別れています。分かれることにより、上部構造の立てる向きを変えたりなどの機構が可能となります。
アバットメントは、フィクスチャーと人工歯を連結する役割を持ち、ネジで固定します。アバットメントを支台として、その上に人工歯(上部構造)を装着すると、インプラント全体の完成になります。
外見上は、歯肉から自然に生えているように人工歯があり、アバットメントやフィクスチャーは内部に隠れています。
白い人工歯の種類としては、当院ではすべてがセラミックのオールセラミックにて治療を行っています。
ジルコニアは近年歯科業界で多用されている素材で、チタン並みに人体との親和性が高く、硬度もダイヤモンド並みの丈夫さの特徴を持っています。
ねじ止め式(スクリューリテイン)とセメント固定式(セメントリテイン)の2種類の方法があります。
専用ねじを緩めるだけで、上部構造を外して内部を点検できます。
周囲炎や破損が起きても、上部構造を外して即座に処置可能。
咬合面にネジ穴ができるため。
奥歯など。
ネジ穴がないので、笑ったときも人工歯が天然歯のように見えます。
インプラント体が理想の位置に入らなくても、セメント層で微調整可能。
余剰セメントが残ると周囲炎の原因になるため、完全除去が必須です。
前歯など“審美性優先”の部位。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
09:30 - 13:30 | ● | ● | ー | ● | ● | ● | ー |
14:30 - 18:30 | ● | ● | ー | ● | ● | ● | ー |