【矯正歯科】
歯並びを治したい
歯並びを治したいと来院されました。
BEFORE

AFTER

担当医 | 荒川 英雄 |
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主訴 | 歯並びを治したい |
期間 | 1年6ヶ月 |
費用 | 総額:990,000円(税込) ●(矯正診断費用:38,500円) ●ワイヤー矯正費用:990,000円 ●(リテーナー:38,500円) (2024年4月現在) |
治療内容 | ワイヤー矯正治療 |
治療に伴うリスク | ●最初にワイヤーを入れた時には1週間前後痛みが出ることがあります。 また、調整後にも痛みが出ることがあります(通常2〜3日程度)。 ●万が一装置の脱離、破損が起きた場合はできるだけ早く御連絡ください。 そのまま放置されますと、治療の進行に影響が出る場合がございます。 ●事前の診断により矯正期間を説明させていただきますが、 歯の移動には個人差があり期間が変わってしまう場合もあります。 ●確実な固定源を作るため矯正用スクリューを使用する可能性があります。 ●スペースがない場合は歯を抜歯しなくてはいけない事もあります。 抜歯の際は別途費用がかかります。 ●矯正治療中は矯正装置がついているため、虫歯に大変なりやすくなってしまいます。 当院でも虫歯予防に最善を尽くしますが、しっかりとした毎日のブラッシングを宜しくお願いします。 ●矯正治療中に虫歯になってしまった場合は、別途治療費がかかります。 ●矯正治療によって、歯根の長さが短くなることがあります。 歯根吸収しないように十分注意して矯正治療を行いますが、 歯根吸収を防ぐ方法はないということが世界中の科学者の見解です。 ●歯を大きく動かさなくてはならない場合、歯と歯の間に隙間が出ることがあります。 ●1%以下(データ報告では0.5〜0.8%程度)の確率で歯の神経が死んでしまう可能性があります。 その場合、根管治療が必要になります。 ●矯正終了後は後戻りを防止するために歯の裏側から固定し、上下マウスピースを使用していただきます。 何もしないと約3割の患者さんが後戻りするというデータがあります。 ●治療を中断した場合、その後のトラブルには責任を負いかねる場合がございます。 また、治療中断による治療費の返金はできませんのでご理解のほどよろしくお願い致します。 ●矯正装置を外す際に、エナメル質が欠けたり、ヒビが入ることがあります。 |
「できるだけ抜歯は避けたい」というご希望を持って来院された50代の女性患者様です。
年齢や歯周組織の状態を考慮しながら、口腔内写真・パノラマX線・セファロ分析などの精密検査を実施したところ、前歯部開咬(前歯がしっかり咬んでいない)、叢生(歯の重なり)は軽度で、骨格的なズレは大きくないことがわかりました。スペース不足も軽度であったため、抜歯を行わずに矯正治療を行う方針としました。
通院間隔は1ヶ月に1回です。治療期間はおおよそ18か月前後を想定し、途中でミニスクリューなど追加の補助装置が不要かどうかを経過観察しながら判断していきます。
今後は毎回の調整時に虫歯・歯周病チェックとブラッシング指導を徹底し、歯と歯肉を健康に保ちながら歯列を整えていく予定です。抜歯を回避できたことで、治療後の咬合安定性や顔貌バランスの維持が期待できるだけでなく、患者様の心理的負担も大幅に軽減されました。
【担当者所見】
矯正治療は、見た目を整えるだけでなく、将来的にご自身の歯を健康な状態で長く保つために、非常に重要な役割を果たします。歯並びや噛み合わせが整うことで、清掃性が向上し、虫歯や歯周病のリスクを軽減できるほか、噛み合わせ由来の歯の摩耗や顎への負担も抑えることができます。
今回の約1年6ヶ月にわたる矯正治療は、患者様にとって決して簡単な道のりではなかったと思います。装置の違和感や食事の制限、通院による時間的負担など、さまざまなご協力をいただきながら、一緒にゴールを目指して進めてまいりました。治療を通じて得られた整った歯列と美しいスマイルは、きっと今後の生活に自信と健康をもたらしてくれるはずです。
これからは、後戻りを防ぐための保定装置(リテーナー)の使用と、定期的な経過観察がとても重要です。また、歯並びが整ったことで新たに露出した部位の清掃も必要となりますので、虫歯や歯周病予防のためにも、引き続き定期的なメンテナンスを一緒に行っていきましょう。私たちスタッフ一同、今後も長くサポートしてまいります。